建築生活

こんな私の生活でも、興味を持ってくれる人がいたので、ブログを書くことにしました。

何のために働くんだろう

大学3年生になりました。夏には就職活動を始める同期が出てくると思います。

「働きたくないなー、何のために働くんだろう…」

ドラッカーの本を読みながら、働く意味を考えました。

会社が生まれるとき

会社で働くために就職活動をするわけなんですけれども、そもそも会社は何でできたんでしょう。会社がなければ働かない…?

 

ドラッカーの本では企業についてこのように述べられています。

企業とは何を理解するには、企業の目的から考えなければならない。

企業の目的は、それぞれ企業の外にある。

事実、企業は社会の機関であり、その目的は社会にある。

企業の目的として有効な定義は一つしかない。

すなわち、顧客の創造である。

つまり会社は、誰かの幸せのために生まれたんですね。

身の回りの会社はどんな思いで作られたのかな?

会社理念の例

サッポロビール

サッポロビールは、「お酒は、お客様の楽しく豊かな生活を、より楽しく豊かにできる」と信じています。開拓使麦酒醸造所設立以来の、モノ造りへの想いや信念を忘れず将来に伝え、全ての企業活動を通して、新しい楽しさや豊かさをお客様に発見していただけるサッポロビールを目指します。

 

無印良品

 無印良品は、「わけあって、安い」をキャッチフレーズとし、安くて良い品として1980年、西友の自社開発の経験を基に生まれました。商品開発の基本は、生活の基本となる本当に必要なものを、本当に必要なかたちでつくること。そのために、素材を見直し、生産工程の手間を省き、包装を簡略にしたことから、シンプルで美しい商品として長く人々から愛されています。

 

スターバックスコーヒー

 人々の心を豊かで活力あるものにするために

一人のお客様、一杯のコーヒー、そして一つのコミュニティから

 

 

それぞれの企業が、どういう方法で社会を良くするかを考えて、会社って生まれてるんだと納得しました。

そんな会社に勤めるのに、「生きていくお金を稼ぐために働く」って考えるのは間違ってるのかな?

お金を稼ぐための仕事はダメなのか

 

ドラッカーの、「現代の経営」という本にはこうありました。

事業体とは何かを問われると、大抵の企業人は利益を得るための組織と答える。

大抵の経済学やも同じように答える。

この答えは間違いなだけではない。的外れである。

 お金を稼ぐっていう目的はダメってことかなと思ったんですけど、次の文章で私はすごく納得することになりました。

もちろん、利益が重要でないということではない。利益は、企業や事業の目的ではなく、条件なのである。

また利益は、事業における意思決定の理由や原因や根拠ではなく、妥当性の尺度なのである。

噛み砕くと、

「利益のために会社がある」のではなく、「社会的な役割を果たすために」会社があるが、利益が出なければ企業活動を継続できない。

したがって、「利益は継続して社会の役に立つための条件」である。

だから、経営者は常に利益を意識しなければならないし、利益が出なければ会社はなくなる。

それゆえ、ドラッカーは、「全く私心のない天使が経営者であったとしても、利益には関心を持たざるを得ない」といいます。

だから、利益は今自分たちが行なっていることが、社会的に意味のあることかどうかを判断するための「尺度」とも言えます。

 

利益を求めることにいやらしさを感じていた私は、利益の本質を誤解していました。お金を稼ぐための仕事は、ダメっていうか、的外れなんですね。

 

企業活動を続けていくためのモチベーションが、お金じゃないとすると、好きなことを仕事にすると長続きできるかな?

好きなことを仕事にするべきか

「好きなことを仕事にしたい」「好きなことばかりではやっていけない」

好き嫌いで仕事を選ぶのがいいのか悪いのか、「これだからゆとり世代は…」とか喧嘩してるテレビ番組を見かけます。

しかし、ドラッカーが「企業の目的はそれぞれ企業の外にある」というように、働く内容を自分の中に問いかけるのは、的外れなのかもしれません。

「なぜこの仕事をするのか」の答えは、「誰のために働くのか」にあるのではないでしょうか。

好きなことより、信念を持てることを仕事にする

誰のために働くのか 

そうは言っても私は、人間は利己的だという考えをずっと持っていて、誰かのためにという言葉を胡散臭く思ってしまいます。

「利他的の本質は利己的であることではないか」「生きるとは何が目的なのか」「なぜ感謝するのか」とか、そういうことをぐるぐる考えてしまいます。

 

人間は一人では生きられない。

だからお互いで補填しようという社会の仕組みがある。

 

そうシンプルに捉えることにしました。人間だけではなく、たった一匹、一頭、一羽で生きている種がないというのは客観的な事実ですので、ひとまずこれで納得できました。 

働く意味とは

 

自分が社会のために貢献する方法を、見つけたり作り出したりして、それを実施していくことが、働くということ。

そして、一人ではやっていけないからお互いで補填してやっていこうというのは、生命という流れを維持する仕組みである。

 

客観的で論理的な説明を探していたんですけど、めんどくさい言い回しをするやつだと思われたかもしれません…

影響を受けている本は、「利己的遺伝子」「動的平衡」「マネジメント」とかです。

よかったら読んでみてください。