建築生活

こんな私の生活でも、興味を持ってくれる人がいたので、ブログを書くことにしました。

近代建築の発表会を見に行ってきた2

住宅と人の関わりについて話していた人の話に刺激を受けた。

 

A:「この環境だからこの建築」ができた後に、その建築が住んでいる人に与える影響への興味

 

B:内部と同等の外部という意図で設計。例えば、内からの延長の庇空間ではなく、外部にも経験し得る空間があるんだとして、住宅の外部も含めて暮らしを考える。

 

C:北海道の建築は雪や寒さのため、内、外の話になりやすい。外の何に対してどう開くかということを考えなければならない。私は初めは、できるだけ開いていこうとしていたが、暮らしている人が住みこなしていけるだどうかという疑問が浮かんできた。また、空間の使い方を特定しないことで普遍性を生み出せると思っていたが、施主は建築家に依頼する段階で既に価値観を持っているのであり、その施主と同じ価値観をもっている人に対しては、定義された空間も普遍なものであり続けるのではないかとも思うようになった。施主の感覚から、自分たちにも新しい空間の発見が生まれている。

 

昔からこのような建築というか生き方に対する考え方を聞くことが好きだったのだが、建築学科に入ってからは、その考えをどんな形に落とし込むことで達成しようとしたのかということに興味を持つようになった。建築家は世の中で一番大きなもので、「生き方」を提案しているのかもしれない。